江戸凧保存会ニュース

No.32 2005年 9月

江戸凧保存会事務局
加藤 吉伸



江戸凧保存会の新しい風!(五十嵐正市20059月)

「保存会」に新しく家族会員制度が設けられて3ヶ月後、世界凧揚げ大会参加の機運が盛り上がり、アメリカ・ワシントン州のロングビーチ市で開催される凧揚げ大会に、「保存会」として参加しようということになりました。土岐幹男会員の協力でロングビーチの凧博物館館長ケイ女史から、大会への正式招待状も届き、メンバーは準備に追われました。

海外へ出かけるのは「保存会」始まって以来の初めての経験です。体調の思わしくない会員もおられて残念ながら全員参加はかないませんでしたが、会員7名、入会予定者1名(?)総勢8名で成田を出発(8月17日)シアトルへ向かいました。

大会に参加してまず感じたことは市民が心から凧揚げを楽しんでいることでした。老いた人も幼い子供も家族全員で会場にやって来て、のんびり、ゆったり楽しんでいました。「保存会」が家族会員制度を取り入れた目的も、まさにこれだったのです。

一同の願いも虚しく、会場の風は弱く、霧も濃く、江戸角凧には不利な天候が続きました。しかし、大勢のギャラリーが日本の江戸角に注目し、江戸角が揚がるのを今やおそしと待ちかまえていました。この状況の中で、私は新しい江戸凧の必要を感じました。伝統をふまえながらも新しい手法を取り入れて「全天候型の江戸角凧」を作ってみるのはどうでしょう。週末、晴れ渡ったロングビーチの青空に加藤吉伸会員の6尺が白い糸目も鮮やかに揚がりました。また、新人の中川五郎会員のめざましい進歩には古い会員として大いに刺激を受けました。

家族会員として我々を良くサポートしてくれた3人の夫人達にも感謝したいと思います。新しい風をはらみながら世界に羽ばたく「江戸凧保存会」として・・・。



■海外遠征の日程:2005 KITE FESTIVAL(加藤吉伸20058)

アメリカ、ワシントン州、ロングビーチで開催された2005 KITE FESTIVALに保存会メンバー7人+ONE、計8名で参加しました。

    

大会は815日(月)から21()7日間、開催されましたが、我々は17日に到着、21日まで滞在し凧揚げと外国の凧キチとの交流を楽しみました。その後24日の帰国まで土岐さんの友人であるDON MOCKさんのお宅でお世話になりました。以下に旅行の概要を記します。

●817日 晴
10:シアトル空港に到着、ドンさんのお宅で昼食の後、ロングビーチへ出発。
20:ロングビーチ着。

●818日 町は晴れ、会場は霧・弱風
10KITE FESTIVAL会場(海岸)へ。

●819日 海岸のみ曇り・霧
土岐さんの「般若」は全面水滴付着。


●820日 午前:曇・無風、午後:快晴・弱風

10 :女性陣の奴凧がゆうゆうと飛翔。だが、凧揚げの技術でなく凧作りの技術で揚がったようだ。

    


11 :招待チームとしてパレードに参加。

     






●12
:それぞれ持参の凧が揚がりました。


   五十嵐さん「宇治川の合戦」
    



   土岐さん、Donさんの「だるま」そろい踏み
    



   中川さん「龍」

    


   加藤「児来也」
   


   植田さん「ながぁーい凧」
   





●821日 晴れ
   夕方 DONさんのお宅へ。夕食はステーキ。

    


822日 晴れ
午前:残念ながら中川さんは、一足先に帰国。
午後:タコマのモールにSHOPPING

823日 晴れ
午後 :シアトルの凧屋、キャッシーの店へ。
:てんぷらパーティーを主催。

824日 晴れ
午前:シアトル空港に到着、あとは帰るだけ。
***ここから離陸までなんと7時間???***

我々が搭乗した飛行機の主翼の先端が隣の機の尾翼に接触し、修理に時間がかかりました。82520時(日本時間)無事帰国。





今回の旅行で多くの友人にお世話になりました。ありがとうございました。

   KITE MUSEUMの館長ケイさん
   



   YOSHIMIさん
   



   ダン・倉橋さん
   



   ドン・モック夫妻
    
   


   KITE LADY(マーラ・ミラー)
   



   KITE MAN(ロン・ミラー)
   






粋な半纏姿の「ハズバンド」!(五十嵐敏子20059

ロングビーチの海岸に勢揃いした日本男児、総勢四名!藍の腹掛け、股引に、揃いの半纏。その襟に白く染め抜かれた「江戸凧保存会」の六文字。自慢の角凧を手にすっくと立ったその姿は誠に粋なものでした。「日本で見慣れている夫よりも一段と男ぶりが上がって立派に見えるわねえ!」とは妻達全員の感想です。勿論、半纏姿だけでなく人々の注目を集めたのは江戸角凧の豪華な美しさでした。「オー!ビューテイフル!」と、人々は次々にサインや握手を求めましたので、恥ずかしがり屋の男達はちょっと照れくさそうでした。日本では味わえない経験ですね。妻達も、それぞれの夫を「マイ ハズバンド」と、みなさんに紹介する時、自分の鼻が少々高くなったのを感じましたよ。

大会中一番の思い出は、大会会場をロングビーチ市長と共に華やかにパレードしたこと。大音量の音楽、先導する人たちが捧げ持つカラフルな旗、旗、旗、旗・・・人々の歓声、笑顔、に取り囲まれ私たちも元気良く手を振り、笑顔を振りまき、江戸凧を振りながら歩きました。

ロングビーチの市民達が家族ぐるみでやって来て、凧揚げ大会を心から楽しんでいたことにも強い印象を受けました。遠方から車でやって来た人々は砂浜に停めた車の周囲に色取り取りの旗や吹き流しや風車を飾りそれが風にはためいて会場の雰囲気を一層盛り上げていました。空に揚がった派手な色合いの凧を眺めながら、寒くても暑くても一向に気にせずパイプ椅子に腰掛け一日中楽しそうにお喋りしている大人たち。昼間は海に入って遊んでいる子供たち。そうやって大会期間中の一週間をノンビリと過ごすのでしょう。

会場の海岸までの道の両側に並んだ、土産物店、凧店、食べ物や、帽子や・・・などを覗きながら夫達と揃いの半纏を着てブラブラ歩いたのも日本の凧揚げ大会とはひと味違った楽しさでした。海外遠征は、仲間達の結束を強め、夫婦の絆も強めます。来年も積み立て貯金をして是非行きましょう!!

引率役を引き受けて下さった土岐さん。本当に有り難う。そしてお疲れ様でした。ダン・倉橋さん。出発前、カナダからメールで度々アドバイスを下さったり、大会会場では不慣れな私たちに絶えず気を配って下さったり、本当に有り難う御座いました。



世界へ羽ばたけ「保存会」そして「家族会員」(加藤三恵子20059月)

土岐さんのお蔭で「海外で合宿し、凧揚げをしたい」という夫の願いが叶い、「International Kite Festival」へ参加することができました。会場は凧揚げ大会というよりお祭りといった感じで、家族連れ、友人たち、観光客など多くの老若男女が凧揚げや会場の雰囲気を楽しんでいました。「江戸角」は大変な人気で、正装した会員はとても粋で世界の凧キチの中でも存在感がありました。風が弱く凧が思うように揚がらない夫たちを海岸に残し、「江戸凧保存会」の半纏を着た妻たちは街中で保存会の宣伝(?)や国際親善(?)に努め、大会の雰囲気を大いに楽しみました。

大会参加後はTacomaのドン・モック氏宅でのホームステイで東京では味わえない、ゆったりとしたアメリカ生活を楽しみました。今回、家族、友人たちと一緒に楽しむ姿を目にし、保存会の家族会員もサポートだけではなく「一緒に凧揚げを楽しむ」ということで9月の合宿では、今回参加した入会予定者(?)の植田氏にスポーツカイト(江戸角でなくてすみません)を習おうと張り切っています。次回の海外遠征の折には妻たちも負けじと凧揚げをする姿を見てください。

海外旅行初心者のためのアドバイス、現地で通訳兼運転手兼ツアー・コンダクターを務めてくださった土岐さん、招待くださった凧博物館のケイ女史、出発直前までメールでのアドバイスや現地でもいろいろお世話くださったカナダのダン・倉橋さん、全員のホームステイを引き受けお世話くださったドン・モック夫妻など多くの人々の協力で大会参加が実り多いものになりました。ありがとうございました。感謝!

    
    ロングビーチでのオークション


■九十九里凧揚げ合宿

例年通り,9月の第2土、日曜日(今年は1011日)に開催します。96日現在,31名のエントリーがあります。9月は,梅雨前線の活発、台風の発生など実施日の天候に気をもむことが多いのですが、今年は大型台風14号も通り過ぎる予定で、土曜が曇り時々晴れ、日曜が曇りの予報で少し安心しています。今年も女性陣によるオークションが楽しみですが、特にロングビーチ仕込みのせり人に期待が持てます。


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